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本日台風が直撃して大変でした。朝から風が凄いし雨は滝の様です。こんな台風の日に大事な大事な契約の取り交わしがありました。
credit:Jo Schmaltz
本日の契約は日延べに
提案したのは私からでした。
大切な契約、それも本日締め切りのノルマに掛かる重要な案件です。
「本日は日延べしましょうか?」電話をかけて出た言葉です。
大雨・洪水・暴風警報
とにかく凄い雨と風です。
道路は所どころ水が溢れています。毎日車に乗り続けて20年以上も運転してきた私でも怖いなと感じたほどです。
運転に慣れていない方からすると恐怖を感じる状況だったのではないでしょうか。
出来れば外に出たくないと感じる、そんな天候なのです。
本日締め切りの契約
今日は私にとって大切な契約の締結がある予定でした。
私の仕事は個人を対象にした営業をしていますが、その業績のノルマは本日までだったのです。
何としてでもクリアする必要がある契約がこの台風で大荒れな本日になりました。
数か月を経てやっと契約を頂けることになった案件、本当に大切です。
お客様が私に任せて頂けること、本当にうれしかったのですが、その最終締結の日が本日だったのです。
契約者は女性
契約者に男性も女性も関係ない契約内容なのですが、契約には自宅から20分ほど離れた場所に来て頂く必要があるのです。
この警報が出ているほどの悪天候には、さすがに女性という事が頭によぎります。
警報が出ている為に小学生のお子さんも自宅で待機している状況なのです。
車で来て頂くことは出来なくはないと思いますが、途中で何かあったらどうするのか?警報が出ている状況でお子さんはどうするのか?警報が解除されれば学校に行かなくてはなりません。
頭の中でいろいろと相手の事がよぎります。
相手を思いやるのは営業マン失格なのか?
出来る営業マンはこの様な場合、契約を取りに行くのでしょうか?
何がなんでも契約を取りに行く事が仕事なのかと思うと、萎える自分がいます。
相手の立場になったらイヤだな、そんな営業マンというかそんな人なのかと思ってしまいます。
任せてくれたのは信用してではないのか?商品の良さもあるけど担当として買って頂いたのではないかと自問自答する。
約束は午前10時、昨日から迷う自分。台風直撃なら日を改めた方が絶対いい。しかし契約が締め切りに間に合わない、どうしたら良いのだろうか。
ずーとバカみたいに考え結論の出ないまま自分自身も現地に向かう。
凄い雨、風、渋滞
恐怖を感じるほどの天候。
約束の1時間前に結論をだす。「本日は日延べしましょうか?」
ギリギリの時間で結論を出して電話をしました。
自分の奥さんだったらこの天候の中で運転させたくないという気持ちがお客さんの存在とかぶる。
大丈夫ですか?
お客さんは安堵の声で応えます。
「大丈夫ですか?もし大丈夫ならお言葉に甘えて日延べして頂いても宜しいですか。」
お客さんからも日延べの電話をしたかったと思います。しかし私の事を考えて遠慮していたのが分かりました。というか分かっていました。その心遣いを…。
永いお付き合いになる
これから永いお付き合いになる仕事です。
今日の契約締結は重要ですが、永い年月を考えた場合に今日が無くとも絶対に信頼関係を築けると思います。
信頼関係こそが財産ではないでしょうか。会社の締め切りやルールだけを最重要視した先に何があるのでしょうか?
出世?報酬?それも正直ほしい凡人です。しかしこの信頼関係を築いていけば何かが得られると思うのはダメな営業マンですか?だめな人なんだろうか…。
人としてまっとうに生きたい
自分の心が正しいと判断した行動が出来るようになりたいですね。
この世の中でそれを実現しつづける事は困難であるのは分かります。しかし相手の事を思いやる気持ちを忘れない営業マンでありたいと思います。
出来ない営業マンと言われても。
さっきまでの豪雨が信じられないほどの青空が広がります。自分の心の中も晴れやかですね。